ガンバの会について
NPOガンバの会が大切にしてきたこと
私たちガンバの会は、1990年代に市川市に住む路上生活者の支援をする組織として誕生しました。私たちの代表・副田一朗は、北九州のとある教会で牧師になった1989年からホームレス支援に携わり、市川市内の教会の牧師就任後もホームレス支援を続け、この市川ガンバの会を起ち上げました。
これまで数多くの「ホームレス」の方々との出会いがありました。
そんな関わりの中で、彼らが抱えている問題は、家、食料、衣類という物質的(ハウス:House)な貧困をよりも、自分が所属する社会や共同体が貧弱であること、すなわち社会性(ホーム:Home)の貧困が本質であると考えています。
今回の取り組みを応援してくださる村上財団の創設者・村上世彰さんからのメッセージにもありますが、「ホームレス」と「ハウスレス」は異なります。私たちはホームづくりを大切に、活動をしています。
居宅者さん(右)の誕生日会
そこで、私たちは物質的・精神的支援に限らず「社会性の回復」を重要視し、路上生活者がアパートへ入居した後も、就労の機会の提供、趣味などの生きがいを見つけるための定期訪問や交流会・サロンなどを行っています。
私たちガンバの会は、これまで路上生活をせざるを得ない「ホームレス」の方々の命と尊厳を守り、自立支援を行うために、1997年11月に結成されましたが、現在の活動は「ホームレス」の自立支援にとどまりません。
社会性(ホーム:Home)の回復を超えて、絆を失い、頼ることができる人を失った方々が、もう一度安心して社会で生活できるように、「ホーム」となる場を創る活動を続けております。
今後も、NPO法人特有のフットワークの軽さを活かして、「ホーム」の回復のみならず、創造する活動を続けていきたいと考えております。
ここで、長年、ガンバの会とともに歩み、今は生活を再建し、一人暮らしをしているNさんをご紹介します。
数字で見るガンバの会
25年
1997年から活動
92名
ボランティア登録者数
15,976,211円
年間寄付金額
(2022年度)
603名
緊急医療支援/入院支援
52名
共同基地で眠るなかま
700回
第1・3・5金曜日に夜間パトロールを実施
(2022年11月末現在)
3,450名
生活困窮者からの相談
620名
シェルター利用者
49名
就労支援
720名
アパートへの入居者数